【神道の祖霊舎】基礎知識・飾り方・注意点について解説!

神道 祖霊舎

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神道を信仰している方が故人をお祀りする際、家でどういった供養をすれば良いのでしょうか。この記事では、神道の祖霊舎について知っておきたい基礎知識、飾り方、注意点について解説しています。

神道の基礎知識

神道とは、古代日本に起源を持つ多神教のひとつです。山や自然現象、あらゆる全てのものに八百万の神が宿ると考えます。キリスト教や仏教のように特定の開祖を持たないのが特徴で、古くから日本人の暮らしと精神性に深く根ざしてきました。

仏壇ではなく祖霊舎と呼ぶ

神道において、故人は神として子孫や家を守ってくれると考えられています。故人の霊は御霊(みたま)と呼ばれ、仏壇ではなく祖霊舎(それいしゃ)と呼ばれる祭壇にお祀りします。

神道になる人

神道にはキリスト教の洗礼のような、明確な入信の儀式はありません。日本の伝統的な風習や儀礼に基づき、神棚や先祖をお祀りして、善く生きることに努めれば充分だとされています。他宗教の信仰にも比較的寛容なのが特徴です。

仏壇との違い

仏壇と祖霊舎は、同じく故人の霊をお祀りするものですが大きな違いがあります。仏壇はその宗派のご本尊を安置して、仏様を通じて先祖をお祀りするものです。そのため、ご本尊をお祀りした段よりも一段下に故人の位牌をお祀りするのが特徴です。

一方、祖霊社には一族の守護神である霊璽(れいじ)以外はお祀りしません。伊勢神宮や氏神様のお札は、それよりも一段高い神棚にお祀りするのがしきたりです。

霊璽の置き方

神道には、仏式の位牌に近いものとして霊璽(れいじ)というものがあります。故人の御霊はこの霊璽に移されて守護神になるという考え方から、祖霊社において最も丁重に扱わなくてはいけません。神の依り代とも言える霊璽は神聖なものとされ、人の目に触れないように鞘という蓋が付けられています。
これは決して開けることのないようにお祀りするようにしましょう。

お参りの作法

祖霊舎は神棚と同じく神様をお祀りしていることから、お参りの作法は変わりません。二回深くお辞儀をして、二回柏手を打ち、最後に一回深くお辞儀をする二拝二拍手一拝が基本のお参りの作法です。丁寧にお参りする時は、祝詞(のりと)を上げると良いでしょう。

神道における祖霊舎の飾り方

神道における祖霊舎は、ヒノキの白木造りのものが一般的です。お供えに使う器も、塗りや色付けをしない真っ白なものを用いましょう。霊璽を最も高い位置に安置し、その前に神鏡を配置します。そして、両隣に真榊を一対配置しましょう。

お供えもの

祖霊社へのお供え物は、米・水・塩・酒が基本になります。他には、さかきの枝やろうそくの火もお供えものとして絶やさないようにしましょう。故人の好きだったものも、折にふれて三方に載せてお供えすると良いでしょう。

神道における祖霊舎をお祀りするときの注意点

仏壇と祖霊舎がある家

仏壇と祖霊舎が同じ家にある場合、できれば離れた位置に安置するようにしましょう。やむを得ず同じ部屋に安置する場合も、向かい合わせや上下にならないよう配置を工夫する必要があります。
お参りする際、片方に背を向けてしまうことのない配置を作ることがポイントです。どちらに向けてお参りしているのかを明確に区別できるよう、設置時によく検討することが大切です。

御霊祭りについて

仏教で初七日や周忌供養にあたるものが、神道では御霊祭(ごりょうまつり/みたままつり)と呼ばれます。亡くなった年は、十日~五十日、百日、一年目にお祭りしますが、以後は三年、五年、十年という間隔になります。神職に依頼して祭祀を執り行ってもらうのが一般的ですが、霊璽を持参して神社で行うこ
ともあります。

まとめ

神道は古くから日本人の精神性に深い関わりを持っており、馴染みのある季節行事も神道
の考えに基づいたものが数多くあります。正しいお参りの仕方や背景を知っておくことで、より理解が深まるのではないでしょうか。

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