納骨式とは?準備するもの・費用・服装はどうするの?

納骨 お墓

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葬儀・火葬を済ませた後、お墓にお骨を収めるために「納骨式」という儀式が行われていることをご存知でしょうか。今回は、通夜・葬儀や法事と比べると参列する機会の少ない「納骨式」について、仏式の納骨式に必要な準備や費用、当日の式の流れや服装のマナーまで、詳しく解説していきます。大人の常識として知っておきたい内容だけを厳選しましたので、ぜひ最後まで読んで納骨式についての理解を深めてください。

納骨式とは

故人が亡くなった後、通夜・葬儀・告別式を経て火葬したお骨をお墓や納骨堂に収める儀式を「納骨式」と呼びます。「納骨法要」とも呼ばれ、遺族や親戚などが集まり、納骨場所に集まって故人への供養と、納骨室への納骨を行うのが一般的です。

納骨式はいつ行えばいいの?

納骨式を行う時期はこの日でなければならないという決まりはありません。遺族の意向で行う儀式であるため、日程やスケジュールは家庭環境によって様々です。また信仰する宗教・宗派によっても異なるため、火葬した当日に行うこともありますが、仏式なら四十九日法要の日に一緒に行うのが一般的です。ただ、四十九日法要と合わせて納骨を行うには、すでにお墓がある場合で、新しく墓石を購入する場合は、早めに手配しても法要の日に間に合わないケースが多く別のタイミングで行います。

納骨式までに準備すべき6つのこと

納骨式の意味や行うべきタイミングがわかったところで、ここからは納骨式当日までに準備すべき6つのことを具体的にご紹介していきます。

僧侶と参列する遺族・親族の予定を確認する

まずはお世話になっているお寺の僧侶に連絡して都合をお伺いし、こちらで予定している日程で納骨式に来ていただけそうかを確認しましょう。結婚式などでは大安や友引が好まれる傾向にありますが、仏事ごとでは六曜は関係ないとされているため、日取りを気にする必要はないでしょう。ただし、お彼岸やお盆の時期はお寺様も予定が入っている場合も多いため考慮して決めましょう。調整後、正式に日程が決まったら、参列していただく親戚等へ連絡します。より丁寧にご案内したいときは、挨拶状を出すこともあります。

納骨先・石材店に納骨式の日程を連絡

僧侶と遺族の予定を調整し、納骨式の日程が確定したら、納骨式を行う墓地や納骨堂そして石材店に連絡しましょう。納骨先には管理事務所に連絡して納骨式を予定している日時を伝えて予約し、あわせて当日までに必要な書類などについても確認しておきます。また、お墓に戒名や俗名、生没年月日を入れてもらうには石材店への事前依頼が必要です。納骨式の1か月前を目安に、墓石への字彫りと納骨式当日にお骨を収める石室の開閉をしてもらえるよう依頼しておきましょう。

埋葬許可証の用意

先ほど石材店への連絡のところでも少し触れましたが、お墓の埋葬には「埋葬許可証」という書類が必要となり、お墓を管理するお寺へ提出することが定められています。「埋葬許可証」は、ご遺体を火葬すると火葬場から受け取ることができます。お寺へ提出するまで紛失しないように保管しておきましょう。

埋葬許可証についてはこちらの記事でも詳しく解説しております。

名義変更の手続きをする

お墓を所有すると管理料を支払わなければなりません。そのため故人がお墓の名義人だった場合には名義変更し、誰が引き継ぐのか明確にしておく必要があります。名義変更の手続きは、お墓を管理するお寺で行いますので必要書類を一式揃えて提出し速やかに変更手続きを終えましょう。

お供えする物を準備する

墓前に飾るお花や果物などのお供え物を用意します。お花の種類にはとくに決まりがありませんが、とげがあるバラや香りの強い花・花粉が付着しやすい花・すぐに花が落ちる物は避けます。故人の好きな花を準備すると良いですが、季節的に難しい花もありますので季節の花を加えて華やかにするといいでしょう。また、お供物も一般的に季節の果物や賞味期限の長いお菓子などが良いとされていますが、地域や宗派による決まりがあるときは従う必要があるためお寺などに確認すると良いでしょう。

料理やお茶などおもてなしの準備

おおよその参列者の人数が決定したら、会食の場所や料理の予約をします。四十九日や一周忌法要と同時に納骨式を行う場合には、お寺様や参列者へ感謝の意を込めて会食に招待します。会場と料理が決まったら席順もあらかじめ決めておきましょう。席順の基本としては、上座に僧侶、その隣に施主、僧侶の近くから参列者が座り、親族は末席に座ります。座席表や席次を用意しておくと、当日もスムーズに会食が始められます。また、納骨式だけを行う場合にも、参列者へのお茶やお菓子などを用意しておくとよいでしょう。

納骨式の当日の流れ

ここからは、一般的な仏式の納骨式の流れを具体的にご説明していきます。
納骨式の当日は、一般的に次のような順序で進みます。

  1. 施主挨拶
  2. 納骨
  3. 読経
  4. 焼香
  5. 会食

準備が整ったら、遺族代表である「施主(せしゅ)」が参列いただいた親族や友人、僧侶に向けて感謝の気持ちを述べましょう。同時に、生前受けたご厚誼のお礼や、遺族としての心情、会食の案内なども伝えます。施主の挨拶が終わったら、石材店のスタッフにお骨を収める石室を開けてもらい、その中に「納骨」します。納骨の方法は地域・宗旨によってさまざまで、骨壺のまま収めることもあれば、骨壺から出して布にくるんだ状態で納骨するケースも見られます。納骨が終わると、僧侶が「読経」を始め、参列者は「焼香」をおこないます。「納骨経」と呼ばれる遺骨を納める際の読経は、故人を供養するという意味があります。最後に、僧侶や参列者とともに「会食」の場を設けている場合は一通り食事が終わったら、施主から参列者へのお礼の挨拶をして、終了となります。

施主の挨拶・納骨・読経・焼香で30~60分程度が目安です。食事会まで含めると、全体で1時間30分~2時間ほどの時間がかかると見ておけばよいいでしょう。

納骨式にかかる費用

ここでは納骨式にかかる費用を項目別に分けてご紹介します。

お布施

納骨式にかかる費用のうち、僧侶に支払う謝礼金のことです。金額の目安は、納骨式での読経に対するお礼として3万~5万円、お寺から納骨先まで距離がある場合は、お布施と別にお車代として5千円〜1万円程度、会食に出席されない場合は御膳料を用意します。これらを合わせて、約7万円前後が納骨法要の御礼の費用総額と想定しておきましょう。

納骨作業・彫刻代

納骨式にかかる費用のうち、石材店に支払う費用です。業者によって価格設定は異なりますが、墓石の石室の開け閉めの作業台として1~3万円、墓石への字彫りに3~5万円程度かかります

供花・供物代

納骨式にかかる費用のうち、墓前に供える墓花やお供え物、参列者への引き出物の代金にあたります。墓花は一対1,000円前後お供え物・引き出物は1箱あたり数千円程度の菓子折りを用意すれば問題ありません。

塔婆代

塔婆を建てる場合に発生する費用で、1本あたり2,000~5,000円ほどかかる場合が多いです。塔婆(とうば)とは、お墓の後ろに立てられる細長い木の板を使用した仏具で短い物で50センチ、長い物で150センチほどあります。

食事代

納骨式にかかる費用のうち、参列者にふるまう食事代です。食事の内容や人数にもよりますが、1人あたり数千円~1万円程度の食事代×人数分と考えておけばいいでしょう。

法要部屋の使用料

自宅以外の霊園などの法要部屋を使用する場合には、1万~3万円かかるのが一般的です。寺院を使用する場合は、事前に寺院に費用を確認しておきましょう。

納骨式での服装

基本的には通夜・葬儀と同じ喪服で参列すれば問題ありません。男性は黒のスーツに黒のネクタイ、女性は黒のワンピースやセットアップなどブラックフォーマルを着用し、時計や結婚指輪、真珠のネックレス以外の装飾品は避けてください。また、仏式の場合のみ数珠を持参するのも、忘れないでください。

納骨式の服装についてはこちらの記事でも詳しく解説しております。

納骨式の下準備は万端に

納骨式を行うにあたって、色々準備しなくてはならない事、決まり事があるということが分かりました。当日慌てることなく、スムーズに納骨式を進め、無事に終わらせることができるようにしっかりと知識を身につけ下準備をするようにしましょう。そうする事で心にも余裕が生まれ、故人を偲びながら落ち着いて納骨式を行うことができるでしょう。

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