結婚式での鏡開きについて~今だからこそ行いたい!その意味や費用について

結婚式での鏡開きについて~今だからこそ行いたい!その意味や費用について

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結婚式に行うイベントのうちのひとつとして、「鏡開き」があります。令和の今だからこそ目を向けたい、昔から伝わる「鏡開き」について解説していきます。

鏡開きって何のために行うの? どんな儀式?

本来「鏡開き」とは、お供えしておいた鏡餅を木づちで割る行いを指す言葉です。毎年1月11日に行うもので、今でも広くこの風習は見られています。

ただ、結婚式で行う「鏡開き」は、少し意味合いが異なります。

結婚式で行う鏡開きの場合は、割るのはお餅ではなく、お酒のタルの蓋です。丸いお酒のタルの蓋をお餅に見立てて木づちで割るイベントを指します。タルの蓋を割った後は、中のお酒を参列者の方々にマスで振る舞い、飲んでもらうのが基本の流れです。

なお、この「お酒の蓋のタルを割る方の鏡開き」の歴史は、はるか昔、武家社会の時代にまでさかのぼるといわれています。当時、戦の前に、味方を鼓舞しようとしてお酒をふるまったことが起源とされています(※鏡開きの歴史に関しては諸説あります)。

和婚と非常に相性の良いイベントであるため、和婚を考えている人はこの鏡開きを選択肢に入れてもよいでしょう。また、現在は結婚式のスタイルも多様化しているため、和婚ではない式のときでも、新郎新婦が希望すれば鏡開きはできるようになっている会場が多いといえます。

鏡開きについてのいろいろな疑問を解決!費用・タイミング・中身・行う人

ここからは、鏡開きの「費用」「タイミング」「中身」「行う人」などについて解説していきます。

費用はいくらくらいかかるの?

大きさによって異なるが、50,000円~150,000円程度

鏡開きにかかる費用は、タルの大きさや会場、あるいはプランナーなどによって異なります。高くても150,000円程度ですが、ボリュームゾーンは80,000円~100,000円の幅だと思われます。

 

なお、「予算が決められていて、70,000円までしか出せない」「来る人の数が少ない(あるいは多い)ので、その人たち全員にちょうどいきわたるくらいにしたい」などの希望がある場合は、その旨プランナーに伝えましょう。特に、予算がある場合はそれを明確に伝えることが重要です。

鏡開きを行うタイミングはいつ?

決まっていないが、乾杯の前や余興のひとつとして行われることが多い

鏡開きを行うタイミングは、明確に決められたものではありません。基本的には新郎新婦の意見が尊重されるため、希望のタイミングをプランナーに伝えて、それを元に式の進行を考えていくとよいでしょう。

 

ただ、一般的には、乾杯の前に行うことが多いようです。また、鏡開きを余興のひとつとしてとらえるのであれば、主賓の挨拶が終った後にまず鏡開きを行い、その後にゲストによる余興の披露へとつなげる、というかたちを取るのもよいものです。

鏡開きの中身について知りたい、清酒以外はNG?

基本的には清酒だが、新郎新婦の希望を伝えれば中身を変えられることもある

鏡開きのときに使うタルの中身は、基本的には「清酒」です。鏡開きの起源を考えれば、これはごく自然なことだといえるでしょう。すでに述べましたが、鏡開きの後はひしゃくでその清酒をすくってマスに入れて、参列者にふるまうのが基本的な鏡開きのやり方です。

 

ただし、新郎新婦が希望すれば、清酒以外のものを中に入れられるケースもあります。たとえばワイン党の人ならば、清酒ではなくワインを入れておくこともできます(ちなみにワインはもともと、ステンレスのタルやオークのタルなどで保管されています)。

 

また、思い切って、アルコール以外の選択肢をとるのもよいでしょう。たとえばお菓子やお花を入れておくのです。アルコールではないものならば、おめでた婚でも新婦さんも一緒に中身を楽しむことができます。また、年齢的に妊娠中のゲストやお子さんのゲストが多い式でも、このやり方ならば全員で楽しむことができます。

もっともこのあたりは会場やプランナーの都合もあります。そのため、「清酒以外のものを中に入れた鏡開きを行いたい」ということであれば、特にしっかりした打ち合わせが必要です。

鏡開きを行う人はだれ? 一緒にやりたい人がいるけれど、一緒にできる?

基本的には鏡開きは新郎新婦で行うが、両親や友人と行うケースもある

鏡開きは、新郎新婦の共同作業という性質も持つため、基本的には新郎新婦の2人で行います。木づちを2人で手に持ってタルの上に軽く置いた状態で前を向けば、きれいなツーショットを撮ることもできるため、きれいに写真に残すこともできます。

 

ただ、「鏡開きは新郎新婦の2人だけで行わなければならない」と決められているものではありません。

新郎新婦以外のよくある鏡開きの組み合わせとしては、「両家のご両親と一緒に行う」というものです。「結婚によって、両家も結びついた」ということを表す式にできるうえ、ご両親にとっても良い思い出となるので、このようなかたちにするのもよいでしょう。

 

また、新郎新婦のご友人と一緒に行うケースもあります。近年ではあまり見られなくなった鏡開きの文化であるため、ゲストにとってもワクワクする経験となるでしょう。

ちなみに、「ゲストの友人をサプライズでもてなしたいが、相手に負担のない範囲で行いたい」という場合は、この鏡開きがちょうどよいでしょう。

鏡開きは事前準備が大切

ここまで、鏡開きに関する基本的な知識や、鏡開きに関するよくある質問とその答えについて解説していきました。最後に、一つ注意点をお伝えします。

それが、「鏡開きをやると決めたら、きちんと結婚式場やプランナーに相談をする」という点です。

鏡開きは、多くの道具が必要となるものです。タルと蓋を用意しなければなりませんし、木づちや、中に入れるもの(お酒など)も用意しなければなりません。

これらの準備は、結婚式場やプランナーにお願いすることができる場合もありますが、どこまで対応できるかはケースによって異なります。また、「結婚式場やプランナーにお願いすることもできるようだが、自分たちで選んで運び入れたい」と考える人もいるでしょう。鏡開き用のタルなどは、個人用にも販売されています。そのため、鏡開きのグッズを手に入れることはそれほど難しくはありません。現在は通販などで手軽に取り寄せることができるため、準備期間さえあれば、自分で用意することは可能です。

ただこの場合は特にしっかりと話し合いが必要です。「鏡開きは可能ではあるが、管理の都合上、持ち込みは許可していない」などのようなケースも考えられるからです。特に、「予算が限られている」「中身を変えたい」「両家の両親と一緒に行いたい」などのような明確な希望がある場合は、事前に丁寧に打ち合わせをしておく必要があるでしょう。

昔からおめでたいことの象徴として行われてきた「鏡開き」は、令和の世の中では、逆に珍しいものとなりました。そしてそのように「珍しいもの」だからこそ、多くの人の記憶に残るイベントになること間違いなしです。また、現在はこの鏡開きも、新郎新婦の希望に基づいてカスタマイズできるようになっているケースが多いといえます。

人生でたった一度のイベントを記憶に残るものとするために、「新しい鏡開き」を行うことを視野に入れてみてはいかがでしょうか。

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