「互助会」とは、いつかやってくる冠婚葬祭のために、毎月一定額の会費を積み立てていくシステムのことをいいます。また、冠婚葬祭のプランを格安で利用できるというメリットもあります。これによって、突然大きな出費が生じた場合でも、「その時」の経済的負担を減らすことができます。
ただ、互助会については、「本当に役立つの?」「辞められなさそう……」「使えるプランが限られてそう」という不安を抱える人も多いものです。
ここでは、そのような互助会のよくある誤解を、デメリット込みでしっかり解説していきます。
※一部、葬儀会社などの「1万円入会金を支払えば、月々の費用は無料で会員になれる」という会員サービスを「互助会」と呼ぶこともありますが、ここではこれらは「互助会」とはしません。これについては「互助会のメリット」で少し取り上げます。
互助会のよくある誤解、デメリットも併せて正確・正直に解説します!
まずここでは、互助会のよくある誤解を、デメリットと併せて正確に解説していきます。
親が勝手に入っていた……辞められないって本当?
中途解約は可能、手数料がかかる
「親が勝手に入っていたが、自分には必要がないので解約したい」という場合は、解約が可能です。解約をすれば、納めたお金も戻ってきます。
ただし、解約には解約手数料が必要です。これはそれぞれの会社・それぞれのプラン・支払った回数によって異なりますが、おおよそ10%~20%程度が目安です。また、払い込みの回数が極めて少ない場合は返金がゼロになることもあるので注意が必要です。
使えるプランや式場が限られると聞いたけど……
限られる、ただしプランや式場の選択肢は複数ある
互助会のプランを使った冠婚葬祭を行おうとする場合、選択できるプランや式場は限れます。企業側が指定した式場、提案するプランのなかから選ぶことになるので、「100%オーダーメイドの式にしたい」という人は、慎重になる必要があります。
ただしプランや式場の選択肢は複数あります。
たとえばセリエンスの葬儀プランの場合、昔から引き継がれてきている伝統的な白木プラン(3種類あり)も選ぶことができますし、故人の愛用のお品と季節のお花を一緒に飾るプランを選ぶこともできます。
また、結婚式に関しても、
- リゾートウエディングのための衣装持ち出し(梱包のお手伝いもします)
- 衣装数600点ほどのなかから、実物を見て選べる
- ブライダルエステの利用
などのメリットがあります。
互助会のプランは、「多くの人が、過不足なくかつ満足した式にできるようなプラン」に仕上がっているので、基本的には不足を感じることは少ないといえます。
使用期限が切れてしまうかもしれない、加入してすぐに使うことになったら掛け金が無駄になるかもしれないと不安
満額になっても使える、早期利用費を払えば利用可
互助会には、「満額になった後に〇年使わなければ使えなくなる」といった掛け捨て制度は設定されていません。そのため、満額になっても、実際にサービスを受けるまでそのお金はプールしておけます。
なお、「互助会に入った後にすぐに互助会のプランを利用することになった」という場合は、早期利用費を納めることで利用ができます。これは加入後180日以内の利用に課せられるもので、おおよそ契約金額の7%~15%程度が目安です(※プランによって違いあり)。
親が掛けていたけど、親は使わないまま終わりそうで……
お子さんやご親族はもちろん、血縁関係にない人にも譲れる
加入している人と同居しているご家族の場合は、加入している人(会員様)とまったく同じ内容のサービスを使えます。
また、同居のご家族やお子さん、ご親族はもちろん、血縁関係のないご友人への名義変更も可能です。名義の変更は、550円支払うだけで行えます。
掛け金がいくらかかるかわからなくて不安なんだけど……
2000円から利用可
互助会によって掛け金は異なりますが、セリエンスの場合は、2000円から利用できます。
2000円×60回60か月がもっとも掛け金が少ないプランで、これで12万円を積み立てられます。
ほかに、
- 3000円60回60か月コース(18万円)
- 2000円120回120か月コース(24万円)
- 2500円120回120か月コース(30万円)
- 5000円120回120か月コース(60万円)
があります。
互助会のメリットはたくさん!「入っておけば安心」の互助会
上では互助会についてのよくある疑問に答えてきましたが、ここからは互助会のメリットについて取り上げます。
「その日」に備えておける
互助会のもっとも大きなメリットは、「『その日』のためにお金を積み立てておける」ということです。
「突然の出費のために貯金をしておこうと思っても、手元にあると使ってしまい、意外と貯金ができない」という人は多いものです。
またしばしば、「葬儀のときには亡くなった人の貯金口座からお金を降ろして葬儀費用にあてればよい」とされることがありますが、これは遺産分割の観点から見ても法律上の観点からみても危うい選択肢です。
そのため、「その日」のための出費に備えておける互助会には、大きな意味があります。
割引がきく
事前に互助会に加入しておくことで、プランを割引価格で利用できます。
セリエンスでは、互助会に加入しておくことで葬儀の費用を約40%オフで利用することができる制度をとっています。
物価の変動に強い
見落とされやすい互助会のメリットとして、「実は互助会は、物価変動に非常に強い」という特徴があります。
物価は年々上昇傾向にあり、ここ5年で12%近く上昇しています。そして今後もこの流れは続いていくと思われます。
しかし互助会の場合、「役務の内容」が保証されているシステムであるため、たとえ物価がどれだけ上がったとしても、契約した内容のサービスを変わらない金額で受けられます。
出典:総務省「2020年基準 消 費 者 物 価 指 数全 国 2025年(令和7年)7月」
冠婚葬祭、どれにでも使える
冒頭で述べた通り、葬儀会社などのなかには「会員サービス」を提供しているところも多く見られます。
これはこれで大変有用なのですが、これらのサービスは、基本的には「葬儀会社のものは葬儀のプランにのみ」「婚礼会社のものは結婚式のときのみ(※系列レストランが安くなるなどのメリットがあるものはあり)」しか使えません。
しかし互助会の場合、冠婚葬祭いずれの場面でも利用できます。
「頼めるところ」があると、急なときにも慌てない
あまり取り上げられることはありませんが、「『その時』に相談できる相手を確保しておける」というのも、互助会に加入する大きなメリットです。
大切なご家族が亡くなったとき、多くの人は混乱状態に陥ります。特にその別れが急なものであれば、その傾向は強くなります。
しかし病院の霊安室は、故人を長く安置できる場所ではありません。すぐに業者に連絡をし、故人を会場やご自宅などにお連れしなければなりません。
「依頼する葬儀会社のことを考えていなかった」「何をすればいいかわからない!」という状況の場合であっても、互助会に一報入れれば、互助会のスタッフが「何をするべきか」「どうしたらいいか」を提案してくれます。
「その時」は、いつか必ず来ます。
互助会は、「その時」に備えたい人の有用なパートナーとなります。
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