「今年家族が亡くなったので喪中はがきを出さなければと思っているが、初めてのことなので、いつ出せばよいか分からない」「喪中はがきの書き方が分からない」という人もいるのではないでしょうか。
そんな人のためにここでは、「喪中はがきはいつ出すのか」「喪中はがきの文例」「喪中はがきで迷いやすい点と、その解決策」について解説していきます。
喪中はがきを出すのは11月中旬~11月下旬が基本
喪中はがきは、11月中旬~11月下旬に送るのが基本です。遅くても、12月初旬には出すようにしましょう。
もともと喪中はがきは、「今年は喪中につき、新年の挨拶を欠礼させていただきます(=こちらからは年賀状をお出しできません)」の意味で用いられてきたものでした。そのため、相手からの年賀状を受け取る分には問題ありません。
しかし現在は、「喪中はがきを受け取った場合は、受け取った人も年賀状を出すのを控える」とするやり方も一般化しています。
そのため、相手が年賀状の準備を行う12月中旬に入る前に、先んじて喪中はがきを送るのが基本となっています。
喪中はがきの具体的な文例を知ろう
喪中はがきは、だいたい書くことが決まっていて、ほぼテンプレート化しています。
もっとも一般的な書き方としては、
「喪中につき年末年始のご挨拶を失礼させていただきます
本年七月八日に父〇〇が永眠いたしました
本年中に賜りましたご厚情に心より感謝申し上げますとともに
明年も変わらぬご厚誼を賜りますよう謹んでお願い申し上げます
差出人の住所と名前」
これに加えて、
- 寒い季節ですが、体を労わって過ごしてください
- 1~2行程度の、故人との思い出
- 来年が、あなたにとって穏やかな一年であるように
- 自身の電話番号
を書き添えることもあります。
なお差出人の名前は、基本的には夫婦名(夫側の実父が亡くなった場合でも、妻の名前も連名とする)とします。
子どもの名前は原則として入れる必要はありませんが、
- 子どもを含めて家族ぐるみで付き合いがあった相手
- いわゆる「パパ友、ママ友」であり、子どもの名前の方が相手が認識しやすい
などのケースでは、子どもの名前を記すこともあります。
喪中はがきの作り方とデザインについて
喪中はがきは、印刷会社に頼むのがもっとも簡単で、もっともきれいに仕上がります。
しかし現在はパソコンやスマートフォンからでも作れるので、安く仕上げたい人は自分で作ることをおすすめします。
喪中はがきの背景の柄
- 白黒
- カラー
のいずれでもかまいません。ただカラーにする場合も、色は控えめで淡くするのが一般的です。
不祝儀袋ほど厳密ではないものの、喪中はがきのデザインの場合も、「蓮の花は、故人が仏教徒であった場合によく見られる」「キリスト教では、百合の花などが好まれる」という傾向はあります。桔梗や胡蝶蘭などは、どの宗教でも比較的よく用いられるものです。
また、「空」「月」「ちょうちょ」「鳥」なども、よくモチーフとして使われます。
故人が好きだったアイテムなどをモチーフにするのもよいでしょう。
また、「趣味で繋がっていた友人に限り、その趣味をモチーフにした(ハンドクラフトなど)デザインの喪中はがきを送る」という人もいます。
ご家族によっては、故人の写真を添えることもあります。
こんなとき、どうする? 喪中はがきの疑問について
喪中はがきの基本の書き方を把握したところで、ここからはケースバイケースの「喪中はがきの、『どうする?』」に答えていきます。
亡くなったことをお知らせしていない相手に、喪中はがきで訃報を伝えてもいい?
差し支えない
「葬儀のときには気づかなかったが、葬儀後に家の掃除をしていたら、何年も年賀状をやり取りしていた相手がいることに気づいた」「年賀状のやり取りのみとなっていた人で、直接会ったり電話をしたりすることはほぼなかった」というような距離感の人に対しては、喪中はがきで訃報を知らせるかたちにしても問題ありません。
その場合は、「連絡が遅れたこと」「生前の厚誼に感謝すること」を入れた文章にするとよいでしょう。
家族葬で見送ったので、父の死を知らない人もいる
喪中はがきでお知らせしても構わない
現在は家族葬などで、故人を送り出すご家族も増えています。家族葬は家族・親族・極めて親しい友人のみで行うものであるため、「付き合いはあったが、声をかけていない人」も当然存在することになります。
このような場合は、喪中はがきでお知らせします。その際には、「葬儀は身内だけで行ったこと」を添えるとよいでしょう。
父が12月に亡くなった。喪中はがきはどうすればいい?
初旬までなら喪中はがきを出す。それ以降は、年賀状を出さずに、寒中見舞いを出す
12月初旬までに亡くなったのなら、急いで喪中はがきを手配して出せば間に合う可能性が高いといえます。
12月中旬~12月31日までに亡くなった場合は、喪中はがきも出さず、年賀状も出さないようにします。そして1月15日~2月4日までに「寒中見舞い」というかたちでお便りを出します。
一般的な寒中見舞いと同様、体に気をつけてくださいという旨を記すとともに、「年末に父が亡くなり、新年の挨拶を欠礼させていただいた」と事情を書きます。
亡くなったのが祖父。自分は喪中はがきを出す立場?
2親等以内なので、出す立場
喪中はがきは、「自分から見て、2親等以内の人が亡くなった場合」に出すのが基本です。たとえば配偶者、父母や子ども、祖父母、兄弟姉妹、孫などがこれにあたります。また、冠婚葬祭の「葬」の場面では、配偶者の親族も自身の親族と同じように扱うので、「配偶者の父母(自分から見て義父母)」「配偶者の祖父母(自分から見て義祖父母)」が亡くなった場合も、喪中はがきを出します。
なお、「2親等以外だが、特に親しかった人」が亡くなった場合も、喪中はがきを出してかまいません。たとえば「非常に可愛がってくれていた伯母」「一緒に暮らしていた時期があり、姉妹同然に付き合い続けていた従妹」などです。
喪中はがきは、誰に出せばいい?
年賀状をやり取りしていた相手や、葬儀に参列してくれた人
喪中はがきは「今年は年賀状を送れません」という意味を持つので、基本的には年賀状をやりとりしていた人に出します。また、葬儀に参列してくれた人に対しても、御礼の意味で送るとよいでしょう。
さらに、「家族葬にしたために知らせてはいなかったが、故人が年賀状をやりとりしていた相手」にも、訃報を知らせることと兼ねて、喪中はがきを送ります。
2025年の12月10日に母が亡くなった。今も心が沈んでいる
今年も喪中はがきを送っても問題ない
2025年に家族を亡くした場合は、2026年の新年の挨拶をとりやめ2027年には挨拶をするのが基本です。
しかし「まだ気持ちの整理ができない」「2025年の12月10日に亡くなったので、2026年の12月中旬はまだ喪中の気持ちである」という人もいるでしょう。この場合は2年続けて喪中はがきを送ったり、2026年の2月に寒中見舞いのはがきに加えて2026年の11月に喪中はがきを送ったりしても問題ありません。
喪中はがきには、ある程度守るべきマナーや書き方があります。
しかし絶対的なものではなく、「自身の気持ち」に向き合って、そのあり方を考えてもよいものなのです。
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