【保存版】初盆のお参りマナーと準備ガイド|服装・香典・お供えまで解説

初盆のお参りマナーと準備ガイド|服装・香典・お供えまで解説

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初盆とは、故人が旅立った後に初めて迎えるお盆のことです。それ以降のお盆とは少し異なる意味を持つこの「初盆」について取り上げ、その意味や参列者側のマナー・喪家側のマナーについて解説していきます。

「初盆」とは? 一般的なお盆とは何が違うの?

初盆(「ういぼん」「はつぼん」)は、新盆(「にいぼん」「しんぼん」「あらぼん」)とも呼ばれるものであり、故人が亡くなってから初めて迎えるお盆のことをいいます。
より正確にいうのであれば、「故人が亡くなって、四十九日が過ぎてから迎える初めてのお盆」です。旧暦にあたる8月に行うのが一般的ですが、一部の地域では7月に行うこともあります(下記では、特記すべき事情がない限り、8月に行うものとします)。

【例】
2024年12月4日に亡くなった→初盆は2025年の8月
2025年6月4日に亡くなった→初盆は2025年の8月
2025年7月30日に亡くなった→初盆は2026年の8月

初盆は、基本的には以下の流れをとります。

  1. 集合
  2. 宗教儀式
  3. お墓参り
  4. 食事
  5. 解散

まだ納骨が行われていない場合は、3の「お墓参り」のときに納骨を行う場合があります。

また宗教儀式は、喪家にご僧侶を呼んで行うこともありますが、寺院に赴いて行うこともあります。ちなみに現在は法要会館(民間の葬儀会社などが運営する、法要のための建物)で行うこともありますから、この場合はご僧侶に法要会館に赴いてもらうことになります。

【参列者側】初盆のときに行うべきこととマナー

ここからは、初盆のマナーについて紹介していきます。まずは、「参列する側」のマナーからです。

不祝儀の費用はいくらくらい?

初盆には不祝儀を持って行くことになりますが、この金額の相場は故人との関係性によって異なります。
一般的な目安は以下の通りです。なお、同じ立場同士の人で相談して金額を決めるのもひとつの手です

祖父母 5000円~20000円
両親 10000円~30000円
兄弟姉妹 10000円〜20000円
叔父叔母など 5000円~10000円

表書きは「御仏前」「御佛前」として、水引は黒白の結び切りのものを使用するのが一般的です。

服装のマナーを知っておく

初盆は、それ以降のお盆とは異なり、葬儀・通夜のときに準じた服装をするのが一般的です。そのため、準喪服もしくは略喪服を着用するのが一般的です。ただし、小さなお子さんがいたり、「家族のみでの式であり、故人からの要望もあって普段着で参加してほしい」などのように強く求められたりした場合は、黒・ネイビーなどを基調としたおとなしいデザインの服ならば許容されることがあります。

なお学齢期のお子さんは、制服姿での参列とします。制服は学生にとって第一の礼装であるため、制服を着ていけば失礼になりません。

供花や供物を出したい、どうすればいい?

「初盆に供花や供物を出したいが、どうすればいいか」「初盆に渡したいものについて調べているけれど、マナーサイトによって答えが違っていてわからない……」と迷っている人もいることでしょう。
この混乱の原因は、初盆に持って行く供物・供花が明確な区分けがされていないことにあります。

下記では、実際の例を挙げて、「持って行くもののマナー」について解説していきます。

・仏壇にお供えする菓子折りなど「場所を取らないもの」

【許可不要】
一般的なサイズの菓子折りや、かご盛りになった季節の果物で、「御仏前」とかけ紙をかけたものはご家族に確認することなく持って行ってもかまいません。

これらは場所をとらずに仏壇の前に置けるからです。

・提灯や、足つきの供花などの「場所を取るもの」

【許可必要】
「初盆には提灯が必要で、親戚や兄弟から贈る」「足つきの立派な供花を贈る」という風習は、かつてはよく見られたものです。
ただ現在のご家庭では仏間がないことも多いので、これを贈る場合は事前にご家族に許可をとる必要があります。

なお法要会館で行う場合は、法要会館の方でまとめて発注する可能性もあるうえ、送り先が法要会館となるので(飾りつけもスタッフが行うことが多い)、事前に法要会館にも連絡を入れましょう。

・ご家族で食べてほしいということでお渡しする「手土産」

【許可不要】
「仏壇にお供えする菓子折り」と少し似ていますが、「(仏壇にお供えする目的ではなく、あるいはお供えしていただいても構わないが)ご家族に持って行く手土産」を用意する人も、少なくない数います。この場合は、どちらかというと「お家にお邪魔します」「お招きいただいてありがとうございます」という意味を持つので、原則許可は不要です。

地域などにもよりますが、「仏壇にお供えする予定のお菓子にはかけ紙をかけて、ご家族にお渡しするものにはかけ紙をかけず、2つ持って行く」というところもあります。

【喪家側】初盆のときに行うべきこととマナー

上では「招かれる側」のマナーについて解説してきたので、ここからは「招く側のマナー」について解説します。

だれを招くか

初盆は、それ以降のお盆とは異なり、比較的広範囲の人を招くのが一般的です。

まず、葬儀に参列してくれた親族がその筆頭にあがるでしょう。また、血のつながりはなくても、故人と非常に親しく付き合っていたご友人などを招く場合もあります。ただ一般的には、会社関係のつながりの人は招きません(個人的に交友関係があった場合を除く)。

もっともこのような基準は、あくまで「基準」に過ぎません。
「故人が、できるだけ小さなお見送りにしてほしいと話していた」などの場合は、非常に近しい範囲(兄弟姉妹と子どもなど)もしくは同居していた家族だけで行う場合もあります。特に新型コロナウイルス(COVID-19)以降は、感染症帽子の観点から、小規模な初盆とするケースもよく見られます。

いつまでに案内を出すか

初盆は葬儀(一般葬)とは異なり、来てほしい人に案内状(招待状)を出すのが一般的です。
基本的には1か月半前ほどには招待客の手元に案内状が届くようにしましょう。またそのときには、返信用ハガキを添えておくのがマナーです。

「亡くなったのが6月下旬である」などの場合は、できるだけ早く出します。この場合でも1か月ほど前には出し終えておいた方がよいでしょう。

服装のマナー

初盆のときの喪家側の服装は、正喪服もしくは準喪服を着用します。ただ現在は、葬儀であっても正喪服を着用する人はそれほど多くはないため、基本的には準喪服で構わないでしょう。

家族のみでの初盆の場合は略喪服でもNGとまではいえませんが、ほかの方もお呼びする場合はその方々が準喪服を着ている場合も多いため喪家側はやはり準喪服以上の服装をした方がよいでしょう。これは、「喪家側が、参列者側よりも格が下の服を着るのはよくない」とされているためでしょう。

準備について

喪家側は、初盆のための準備を行います。

まず一番大切なのが「手配」です。お盆の時期は寺院も忙しいので、まずはご僧侶の予定を聞いて、そのうえで日程を組み立て、食事処をおさえます。食事はレストランなどで行うことが基本ですが、法要会館を利用すれば手間がいりませんし、仕出し弁当などの選択肢もあります。

寺院の予定と家族の予定が分かったら、案内状を出し、出欠を確認します。なお返礼品は頂いた額の2分の1~3分の1を目安のものを用意して直接ご挨拶に伺うのがもっとも正式なやり方ですが、現在は3000円~5000円程度のお返しをあらかじめ用意しておき、会食後に渡すかたちも主流となりつつあります。手配はギフトショップなどで可能ですが、通販も利用できます。

当日までに、お墓と仏壇をきれいに掃除しておきましょう。特に納骨をする場合は、墓石のかたちによっては墓石会社のスタッフに同行してもらう必要が出てきます。

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初盆を初めて迎える人は、多くの不安があることでしょう。会場選びやマナーの面、レストランの席の確保など、大変なことも多いはずです。

そのようなときは、互助会にぜひご相談ください。互助会は、経験と知識に基づいたアドバイスで、喪家様の「初盆、困った……」をサポートしていきます。

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