故人と向き合う一年目の儀式~一周忌の意味や、服装、持ち物について

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仏教の追善供養の行事として、「一周忌」があります。

ここではこの「一周忌」を取り上げて、

  • 一周忌とはそもそも何か
  • 一周忌の服装と持ち物
  • 一周忌に関するよくある質問

について解説していきます。 

故人を偲び、故人を思う~一周忌の意味と流れについて

一周忌とは、「故人が亡くなった1年後の命日に行う法要」のことをいいます。たとえば2023年の10月24日に亡くなった場合は、2024年の10月24日に行うことになるものです(※日付に関しては後述します)。

故人を思い、故人により良き評価が与えられるようにするために遺された家族がを積むという行事であり、仏教において特に重い意味を持つ追善供養の儀式であると位置づけられています。またこの「一周忌」は、「忌中」「喪中」にも関わってくる言葉です。現在は一般的に、「忌中は49日まで(四十九日法要)、喪中は1年まで(一周忌法要)」と考えられています。令和の世の中では、「一周忌を過ぎたら年賀状を出してもよい」と解釈されることが多いといえます。

なお、四十九日法要のときに納骨をしていなかった場合は、このタイミングで納骨することも多いといえます。ただし納骨については、「○月✕日までに納骨しなければならない」「死亡後、1年以内に納骨しなければならない」などのような決まりはないため、一周忌が終わった後に納骨をしても問題ありません。一周忌では、故人と近しかった友人や親族、そしてご僧侶を呼んで追善供養を行います。一周忌は、一般的に、

  1. ご僧侶入場~挨拶
  2. 読経
  3. 焼香
  4. ご僧侶による説法
  5. 墓参りもしくは納骨式
  6. 施主挨拶
  7. 食事
  8. 解散

の流れをとります。

一周忌の服装と持ち物

ここからは、一周忌の服装と持ち物について解説していきます。

まず前提として、一周忌は、葬儀(※家族葬を除く)とは異なり、「喪家に声を事前に声を掛けられた人」だけが出るものです。その「声を掛けられる範囲」はご家庭ごとによって判断が異なりますが、よく見られるのは、「親族と、故人が特に親しく家族同然に付き合っていた友人まで」というケースです。ちなみに法要は、亡くなってからの時間が長くなれば長くなるほど簡略化されていき、声を掛けられる人の数も減っていくのが一般的です。

【服装について】

施主およびご遺族は、正喪服もしくは準喪服を着用します。ただし現在では正喪服を切ることはほとんどなく、準喪服を選ぶのが一般的です。ご親族および参列者は、準喪服が基本。「平服で」とある場合は略喪服でも構いません。特に記載がなければ準喪服を選ぶとよいでしょう。

正喪服 準喪服 略喪服
施主とご遺族
ご親族と参列者 (「平服で」の指定がある場合は可

なお準喪服は、法要の席でも葬式・告別式の席でも通夜の席でも、立場の別なく着用することができます(施主・喪主、ご遺族、ご親族、参列者、いずれの立場でも着用可)。そのため新しく買い求めるのであれば、準喪服を選ぶとよいでしょう。

子どもの場合は、制服もしくはそれに近いかたちのものを選びます。特に制服は子どもにとって第一の礼装であるため、これを選べば間違いありません(結婚式などでも使えます)。制服は着崩さないようにします。乳幼児は派手な色でなければ構いません。ただ、パステルカラーなどの柔らかい色合いのものや、子ども用の喪服(1歳半ころからサイズがあります)などが用意できれば、それが望ましいでしょう。

【持ち物】

一周忌は仏教の追善行事であるため、数珠を持っていくようにします。なお数珠は厳密には宗派ごとの違いがありますが、そこまで厳密に見られることはまずありません。そのため、手持ちの数珠を持っていくかたちで問題ありません。これ以外には、白もしくは黒のハンカチを用意するとよいでしょう。無地のものがよく選ばれていますが、派手ではないレースや、ワンポイント程度ならば許容されます。

鞄と靴は、男女共通で、

ヘビ革などを素材としていない(「殺生」を連想させるため)

黒い

金具がついていない

ものを選びます。ストッキングや靴下は黒無地のものを選びます。略喪服の場合はベージュのストッキングでも構わないとする説もありますが、黒のものを選んだ方が無難です。

【お布施】

施主は、ご僧侶に渡すお布施として、30000円~50000円を用意します。表書きは「御布施」とし、無地の白封筒を選ぶのが基本です。なお、

ご僧侶が車や公共機関を使って足を運んでくる場合には御車代

ご僧侶が食事をとらずに帰る場合には御膳料

も渡します。

参列者は、「不祝儀」として喪家(施主)に10000円~30000円をお渡しします。表書きは「御仏前」「御佛膳」「御香典(御香奠)」などとします。葬儀の席ではどのような宗派・宗教でも使えた「御霊前」の書き方は、一周忌ではマナー違反になることを押さえておきましょう。水引は黒白もしくは双銀のものを選びますが、地域によっては黄白のものを選ぶこともあります。

なお、施主からご僧侶に渡す「御布施」も、参列者から施主に渡す「不祝儀」も、両方とも濃い墨を用います。葬儀のときの不祝儀は薄墨を用いますが、一周忌の場合はこれは使いません。また、お布施や不祝儀を持ち歩くとき~渡すときは、ふくさを使います。ふくさは、「慶事のときには暖色系のものを、弔事には寒色系のものを」とされていますが、紫色ならば慶事・弔事、どちらの場合も使えます。そのため新しく購入するのであれば、紫色のものを選ぶとよいでしょう。またふくさは風呂敷タイプのものがもっとも正式ですが、現在はポケット式のものでも失礼には当たらないとされています。

一周忌に関するよくある質問

最後に、一周忌に関するよくある質問について答えていきます。

一周忌前の法事は?一周忌の次は?

初七日法要、四十九日法要、百箇日法要が、一周忌の前に行われる法事。一周忌の後に行われる法事としては、三回忌や初盆が挙げられる

一周忌の前の法事としては、「初七日法要」「四十九日法要」「百箇日法要」が挙げられます。そして一周忌の後に行われるものとして「三回忌法要」があります。なお、一周忌が終わった後に迎えるお盆は「初盆」と呼ばれて、特に重要視されます。もっとも現在ではこれらの儀式は省略可されることが多いといえます。そのため今は、

・初七日法要…「繰上初七日法要」として、火葬の後に行われる

・四十九日法要…現在も行われている

・百箇日法要…省略されることが多い

・三回忌…現在も行われている

・初盆...行いはするが、ご僧侶を呼ばないこともある

のようなかたちがよくとられています。

仏教以外でも「一周忌」の考え方はある?

死生観は異なるが、神道でもキリスト教でもある

神道では「一年祭」、キリスト教では「追悼ミサ’(カトリック)」もしくは「記念集会(プロテスタント)」が行われます。ただしこの2つは仏教の一周忌とは異なり、「故人のために徳を積む」という解釈はされません。

一周忌を行う日付について

基本は「その人が亡くなってから一年」ですが、実際には「その前の土日」などにするのが一般的です。なぜなら、「亡くなった日」が土日にあたるとは限らず、また土日の方が集まりやすいからです。

なお一周忌に限らず追善供養は、「前倒しにしてもいいが、後ろ倒しにしてはいけない」と考えられています。

贈儀計画コラムでは、一周忌にまつわる下記記事もご紹介しております。ぜひ参考にご覧になって下さいませ。

亡き人を弔う~一周忌の意味と宗教による違いについて

【一周忌】一周忌法要の準備や流れ・金額などを徹底解説!

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