【相続/終活】「『遺された人が困らない』ためのエンディングノート活用術|実際に書くべき項目と書きにくい項目の乗り越え方」

【相続/終活】「『遺された人が困らない』ためのエンディングノート活用術|実際に書くべき項目と書きにくい項目の乗り越え方」

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「エンディングノートは、しっかり書かなければならないけれど、書くのが難しい」と感じている人もいるのではないでしょうか。書きやすい項目から書いていけばモチベーションを保ち続けながら完成させられることが多いのですが、「やはり最後まで残ってしまう項目がある……」という状態になるケースもあります。

そこでここでは、

  • エンディングノートに記す項目
  • その概要
  • その項目の難易度
  • 書きにくいときの対処方法

について解説していきます。

なお、特記事項がない限りは、「子どもがエンディングノートを見る状況」を想定しています。

エンディングノートの10の項目

【難易度1】本人の情報

自分の

  • 名前(旧姓もあれば)
  • 生年月日
  • 兄弟姉妹や親
  • 本籍地
  • マイナンバー
  • 電話番号

などを記します。特に盲点となりやすいのが、「兄弟姉妹や親」です。子どもは、自分にとっていとこ(あなたにとっての甥や姪)など同世代のことは知っていても、「上の世代」である祖父母やおじ・おばのことは知らないケースが多いからです。

なお、「離婚して置いてきた子どもがいる。今の子どもたちはそれを知らない」という場合は必ず記載してください。

書きにくいときや記憶があいまいなときは、戸籍謄本/戸籍抄本を取り寄せて、それを参考とします。以前は本籍地まで行かなければ取得できなかったのですが、現在は郵送でとれるようになりました。

【難易度1】医療に関する情報

  • 持病
  • アレルギー
  • 臓器提供の意志
  • 終末期医療の考え方

など、医療に関する情報を記します。

書きにくいときは、お薬手帳を見たり、医師に話したりしてください。なお臓器提供は臓器提供カードを作っておくのがよいでしょう。終末期医療に関しては、家族に口頭で話しておくのも有効です。

【難易度2】墓や葬儀の希望

  • 信仰している宗教と宗派
  • 菩提寺
  • 希望する葬儀の形態や規模
  • 埋葬方法やお墓の希望
  • すでに契約済みおよび購入済みならば、その詳細な情報

を書きます。
この項目で書きにくさを感じるのは「菩提寺」でしょう。自分の菩提寺が分からないという人は、現在では珍しくありません。分からない場合は親族にたずねたり、同宗派のお寺に相談してみたりするのがよいでしょう。なお「菩提寺にはこだわらない」ということであれば、その旨を記します。

【難易度2】メッセージ

残していく人に対して、自分の心を伝えるメッセージです。ほかの項目は残された子どもが努力すれば対応できますが、メッセージに関してはあなた本人の言葉でなければ意味がありません。
書きにくい場合は、「短文で書く」「すなおな気持ちで書く」「後で書き直してもいい」という気持ちで向き合うとよいでしょう。

なおこれは非常に重要な項目ですが、同時に必須の項目ではないので、どうしても思い浮かばないということであれば白紙でもかまいません。

【難易度3】連絡先

自分が亡くなったときに連絡してほしい人を記す項目です。

  • その人の名前
  • 関係性
  • 電話番号

を書いておきます。

「親族関係上呼ばなければならない人(没交渉ではあるが、2親等以内の親戚など)がいるが、連絡先がわからない」ということで、手が止まってしまう人もいるでしょう。その場合は、共通の親戚などに連絡して、相手の連絡先を知りたい旨を伝えます。
また、割り切って「自分が連絡先を把握できている範囲の人にのみ連絡する」とするのも手です。

なお、現在は「本名は記載していないが、SNSを通して20年以上の付き合いがある趣味の友達がいる」という場合もあるでしょう。そのようなときは、「SNSの〇〇グループでの告知をお願いします」などのように記します。

【難易度3】相続・遺言

相続に関しては、「どこまで書くか」で難易度が変わってきます。

下記にある「最高難易度」の財産情報をすべて把握したうえで事細かに相続人を指定しようとすれば難易度は大きく上がりますが、単純に「長女に、私が嫁入り道具として持ってきた茶器を渡す」「あらゆる財産を寄付する」などのようにするのであれば難易度は下がります。

なお、エンディングノートに記載した「相続に関する意向」は、法的拘束力を持ちません。確実に残すならば、形式を守った遺言書の作成が必要になります。
書きにくいときは、「特に書いていなければ、ゴミとして処分されてしまいそうなものの行先を指定する(古い茶器や思い入れのある着物など)」「必ずその人に引き継いでもらいたい、と思うもののみをピックアップして記載する」を意識するとよいでしょう。

【難易度3】デジタル、オンライン、サブスクサービスのパスワード

  • SNSのログインパスワード
  • 使用しているサブスク契約とその連絡先
  • 使用しているネット銀行とその口座情報

などは、重要度が非常に高いものです。人が亡くなってしまうと、最悪のケースでは「SNSにだれもログインできない、亡くなったことを告知できない」ということになりかねません。
「自動入力になっているため、パスワードがわからなくなっている」という「書きにくさ」は、パスワードの再発行で対応できます。

「どんなサブスクに入っているかわからない、パスワードが不明」という場合は

  1. カードの履歴を見る
  2. 覚えのある会社名を確認する
  3. 会社名に思い当たりがない場合は、「会社名 サービス」などで調べる
  4. 解約もしくはパスワード変更

を行います。

【難易度4】ペットの処遇

  • ペットの種類、名前、頭数(多頭飼いの場合)
  • ペットのアレルギーや持病
  • ペットの行き先

などもエンディングノートに記します。
この項目は、「すでに引き取り先が決まっている」という場合は難なく書けるでしょう。
そうではない場合、まずはこの点をクリアするために相談をすることが求められます。相談して引き取り先がない場合は、ペット信託などの契約を行い、それをエンディングノートに記載します。

【難易度5】財産

「財産」はエンディングノートに記載するべきもっとも重要な項目のひとつであり、ほかの項目に比べて著しく書くのが難しい項目です。

なぜなら、財産は非常に把握しにくいものだからです。たとえば、「自分の親の死亡時(30年前)に残された、使うことも売ることもしてこなかった(できなかった)土地」などは、本人も忘れてしまっていることが多いからです。
書きにくいときは、弁護士などの専門職に一度話を聞きに行くことをおすすめします。また、年上の親族などに相談してみるのもよいでしょう。

財産の項目は、

  • どんなものか
  • どこにあるか
  • 権利証の場所

などを記すのがもっともよいとされています。権利証の所在が不明であるなら、エンディングノートにそう記しておきます。

【難易度0】これからしていくこと

エンディングノートは、「残していく人の混乱や負担を軽くするために作るもの」です。ただ同時に、エンディングノートは「今までの自分を振り返り、これからの人生を前向きに生きていくためのもの」でもあります。

そのため、「これからしたいこと」「これから行きたい場所」などを前向きにまとめたページを作るのもよいでしょう。
エンディングノートを初めて書く人は、手が止まってしまう可能性がどうしても高くなります。そんなときは、専門家であるセリエンスのスタッフに相談してください。エンディングノートの書き方の相談もお引き受けしています。

終活でエンディングノートを作りたい!どんなことを書けばいい?

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