【葬儀・告別式】違いについて解説!

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葬儀と告別式。いずれも火葬の前後に行われる儀式ですが、これらには明確な違いがあります。
本記事では、これらの違いと、参列時のマナーについて解説します。

葬儀・告別式の違い

まずは葬儀と告別式の違いについて解説していきます。

葬儀

葬儀とは、火葬の前後に行われる宗教儀式のことです。宗教や宗派によって内容は異なります。仏式であるなら、僧侶が読経をしている時間が葬儀にあたります。また、故人が亡くなってから火葬を行うまでの、一連の葬送儀礼を指し、「葬儀」や「お葬式」と呼ぶこともあります。

告別式

告別式とは故人に最後のお別れを告げる儀式です。葬儀とは違い、宗教的な意味を持つものではありません。弔辞や弔電を読んだり、参列者による焼香、献花などを行う時間が告別式に当たります。通夜と告別式の違いについては以下の記事で説明しています。

【通夜・告別式】違い・服装・流れ・香典などを解説

現代の葬儀・告別式

葬儀・告別式は、元々異なる儀式なので、昔は別々に執り行われていました。しかし現在では「葬儀ならびに告別式」として、ふたつの儀式を同じ日にまとめて執り行うことが一般的です。

告別式の起源

告別式が日本で最初に行われたのは明治34年、思想家の中江兆民氏が亡くなった時のことです。無宗教であることに強いこだわりを持っていた中江氏は、生前より「自分が死んだら、宗教的な葬儀を行わず、すぐに火葬場へ送るように」と弟子たちに遺言していました。

しかし弟子や友人たちは、中江氏の死を惜しみ、最後にお別れの場を設けたいと考えました。そこで遺言を守りつつ、お別れの場も設けるにはどうすれば良いのかと話し合った結果、「告別式」と銘打ち、宗教的な意味合いを含まない儀式を執り行ったのです。

葬儀・告別式のマナー

次に、葬儀・告別式に参列する時のマナーについて解説していきます。

服装のマナー

葬儀・告別式に参列する際には喪服を着用します。

喪服には「正式」と「略式」の二種類があります。正式の喪服はモーニングや和装。略式の着物はブラックスーツやブラックフォーマルなどです。

正式な喪服を着用するのは3等親以内の遺族に限られます。それ以外の参列者は、遺族よりも格が上にならないよう、略式の喪服を着用するのがマナーです。

男性の場合

男性の場合はブラックスーツ。シャツは白で、無地の黒いネクタイを着用します。靴は金具のない黒のものを履きましょう。

女性の場合

女性の場合は、黒のワンピースやアンサンブル、スーツなどを着用します。肌はあまり見せず、ストッキングや靴も黒いものを着用します。

アクセサリーを身につける場合は、涙を表すとされるパールのネックレスやイヤリング(ピアス)にとどめましょう。ただしネックレスは1連のものに限られます。2連や3連のネックレスは、連続する不幸を連想させることから、ふさわしくないとされています。なお既婚者の場合は、結婚指輪は身につけたままで構いません。

メイクは派手な色を避け、ナチュラルに。髪が長い場合は、焼香やお辞儀の際に広がることがないよう、耳よりも下の位置でまとめておきましょう。

学生の場合

制服がある学校に通っている中高生の場合は、制服姿で参列して構いません。学生の制服は礼服として認められています。

冬場の参列について

冬場に葬儀や告別式が行われる場合は、コートを着用して行っても構いません。葬儀会場が屋内の場合は、建物に入る際に脱ぎましょう。葬儀会場が屋外の場合は着ていても良いですが、焼香の際には脱ぐようにします。

コートのデザインは、黒、紺色、ダークグレーなど、地味な色のものを選ぶと良いでしょう。また毛皮や革など、動物の皮製のコートは、死や殺生をイメージさせることから避けるべきとされています。

適切なコートを持っていない場合は、あらかじめ脱いでから会場に行けば問題ありません。

喪服の準備が間に合わない場合は

葬儀や告別式などの予定は、あらかじめ予期することが難しいものです。もしもの時に慌てないよう、あらかじめ用意しておくのがベターですが、急な葬儀で服装の準備が間に合わない場合は、地味な平服で参列しても構いません。服装よりも、別れを惜しむ気持ちを優先させましょう。

香典のマナー

香典とは、線香や抹香、花の代わりに霊前に供えるもので、現金を香典袋に包んで渡します。ここでは香典のマナーについて解説していきます。

香典には旧札を使う

香典には新札ではなく、旧札を入れるのがマナーです。「故人が亡くなるのを予期して新札を用意していた」という印象を与えないためであるとされています。

香典袋の表書きについて

香典袋の表書きは宗教や宗派によって違い、「御霊前」「御香典」「御香料」「ご香料」など様々です。「御霊前」はどんな宗教でも使える書き方なので、主教や宗派が分からない場合には「御霊前」と書くのが良いでしょう。

葬儀・告別式にかかる時間

葬儀・告別式は、10時か11時に始まり、時間は概ね1時間ほどです。
その後、火葬や精進落し(食事)を行い、15時頃には解散するのが一般的です。

まとめ

葬儀と告別式の違い
・葬儀は宗教的儀式
・告別式は社会的儀式

葬儀・告別式のマナー
・ブラックスーツやブラックフォーマルを着用。準備が間に合わない場合は地味な平服で。

贈儀計画コラムでは、人生の儀式における皆さまの悩みをサポート致します。

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